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基地の住む家の近所に10年間住んでいた時の話

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93:1/52008/10/31(金) 13:26:49



誰もいないようだし、暇つぶしになれば。

長くなるんで長文嫌いな人は飛ばしてほしい。





昔住んでた場所の近所に、あたりでも有名な複雑な家族構成の家があった。

場所が都市部なんで若干希薄な近所づきあいのためか

誰も正確な家族構成は把握していなかったものの

そこの家の子供たちは全員父親が違うという話だった。



その家庭は元々3世代同居。


10年ほどで祖父母世代を見かけなくなった。(他界したと思われる)

さらにその後数年のうちに子供たちも大人になって一人、また一人と独立したようで見かけなくなった。

そのうち今度は父親を見かけなくなった。(離婚して家を出て行ったと後で知った)

それと同時期に、毎夜壁を物凄い力で蹴るような音がどこかから鳴り響いてきた。

最初は何か分からず、近所の人たちと首をかしげあったんだが

問題の家の隣に住む人と偶然道端で会った時に「あそこの息子だ」と聞かされた。

「最近母親の姿見ないだろう?」と続ける隣人。

めっきり人影の減った家にも、まだ母親と末息子(当時20代半ば)が住んでいた。

ただこの息子、昔から人格にも少々問題があるようで数年前からは家庭内暴力が凄かったらしい。

母親はたまりかねて家から逃げ出した後、再婚相手の男とで息子の面倒を見るために

他所から日参して家事をしている状態だと教えてくれた。

これが1年ほど続いた頃からだろうか、家の壁を蹴るだけでは収まらなくなった末息子は

奇声を発するようになり、酒びたりになり、辺りを徘徊し他所の家のものを傷つけたりしはじめ

この頃には正真正銘、立派な基地外となっていた。

長くなったが、ここまでが前置き。



その末息子(以下Aとする)に女ができた。



続きます。




94: 2/5 2008/10/31(金) 13:30:03



相手はAより5歳ほどは年上だろうか。

髪はプリン、服装は元ヤンとかパチスロという言葉が似合いそうなああいう格好をしている女性だ。

最初の頃は通って来ていたようだがあっという間にその家に入り浸ることになったようで半同棲。

女ができてもAの奇行は一向に収まらなかったし、頻繁に警察も訪れるような状況だったんで

「あの女大丈夫なのか?」と近所と心配しあっていたものの、そんな心配は無用だった。

女が来てからというもの奇行に拍車がかかり、昼夜構わず怒鳴りあいの喧嘩をし

そうでなければ出勤時間帯でも構わず窓全開で公開セクロス。「類友」とはまさにあれだ。

唖然とするのも束の間、その女は子供がおり今度はそんな状態の自分達の元に子供(♂)まで呼び寄せて暮らし始



めた。

子供に罪はないとは言え、まともに躾けられていない人間。小学生だが立派なDQNだ。



そんな状態だったから、近所では娘や子供のいる家庭は昼間であろうと一人歩きをさせられず、

うちを含め辺り一帯が真剣に引越しを考え始めた矢先、事件が起きた。



休日の早朝、見慣れない車が問題の家に横付けしたのだ。

苛立たしそうに中から降りてくる中年の男と例の女。二人はその家に着くなり玄関を蹴破った。

中からは男と女とAの怒号が聞こえ、程なくして応戦したAが二人を家の外に出しその場所で改めて怒鳴りあいを



始めた。

そこから聞こえてきた話はこうだ。




96: 3/5 2008/10/31(金) 13:35:04



前夜、Aと女は痴話げんかをした。

それが原因で虫のいどころが悪かったAは言うことを聞かない女の子供に手を上げ

しまいには首を絞めたそうだ。女は慌てて子供からAを引き剥がし、危険を感じてそのまま家を脱出。

助けを求めるため離婚した元旦那に連絡し、一緒に怒鳴り込んだのだった。(中年男は元夫)

「舐めた真似してんじゃねえぞ、ガキ」とすごむ元夫に

「女と離婚してんだから他人だろ。他人はさがってろ」と返すA。

まくし立てあうやり取りに埒が明かずそのうち殴り合いになった。

だた「合っていた」のは最初のうちだけで腕っ節では圧倒的に元夫のが上で、やり込められるA。

その間、女は家の中にあった私物をどんどん車へ運んでいる。

しばらく殴る蹴るが続き、元夫の怒りも多少収まったところで女と一緒に車で帰ろうとした瞬間

何を思ったかAはその車の後部座席の窓を思いっきり殴った。

自分からは見えなかったがその後部座席には例の子供が乗っていたようですっかりおびえているようだ。

それを見た元夫が更にキレ、再び殴る蹴るが始まる。

最後は地面に顔を押し付けるように踏みつけられ唾を吐かれ、Aは置き去りにされた。




99: 4/5 2008/10/31(金) 13:41:05



自分を含め近所中が呆気に取られたり怯えながらその様子を見ていたが

一応終息したのでやれやれと思った所へ、むっくり起き上がるA。

おもむろに家の中に戻ったかと思いきや、女が使っていたと思われる布団を引きずり出してきて

道の真ん中で火をつけた。

この辺りで、やっと喧嘩の通報を受けた警察が到着。

だが到着してみれば喧嘩がない変わりに、火に包まれている布団がある。

消防車の到着を待つ間、警察と住民でバケツリレーの消火活動。

消防車到着後は消火活動を消防に任せ、住民は避難。

自宅に立てこもり、なお火をつける恐れのあるAを

その後にやってきた警察と消防の応援部隊とで家を取り囲み説得&警戒待機。

何時間後かにやっと説得に応じてドアを開けたAを警察が連行し、その日は終わった。



101: 5/5 2008/10/31(金) 13:44:13



後日談を書くと、

それから何日か後に再びAの姿を見かけたので

たいした罪にはならなかったようだ。

基地外なので誰も関わろうとしない分、どのような処罰を受けたのかは分からない。

その女や子供の姿もそれ以降は見かけなくなり、

A自身も再び女を作ることもなかったが

基地外っぷりは相変わらずだったので近隣住民はその後も頭を悩ませていた。

だが、そんな生活もある出来事の為にぷっつりと無くなった。

時期を同じくして自分も転職と転勤でその土地を離れた。

元々縁のない土地だったので今はどうなってるか分からないが

多分こういう修羅場は起きてないと思う。

男女の修羅場を目撃しただけでなく

その土地にいたたった10数年のうちに

家庭が複雑とはいえ元は普通の一家が崩れていく様を目の当たりにした出来事だった。






103: 恋人は名無しさん 2008/10/31(金) 13:46:52



女はAの家財持ち逃げか?

そこが一番ムカツクな



108: 93 2008/10/31(金) 13:58:35



4円ありがとう。



父親が違う兄弟を持った家だって、普通の暮らしをしてる家もあるだろう。

自分がみたこの家だった(内情はもちろん分からないが)

傍から見れば両親が働き、祖父母がいて、兄弟の子供が遊ぶ普通の家だったよ。



後日談の部分はカップルの修羅場とは関係ないし

特定される恐れがあるから濁した。



110: 恋人は名無しさん 2008/10/31(金) 14:30:55



大きい事件か事故をAが起こしたか巻き込まれたかってところか?

気になるけどしょうがないね>>93乙でした




111: 恋人は名無しさん 2008/10/31(金) 15:58:39



何かモヤモヤが残るな

(´・ω・`)




112: 恋人は名無しさん 2008/10/31(金) 16:16:40



モヤモヤは残るが淡々とした文章にじんわり怖くなった。乙。周辺住人他も乙。



>>93は文字書きか?

1レス目をぱっと見ただけで読みやすいだろうっていうのがわかったよ

なんだか小説みたいで(ネタという意味でなく)読ませる文章ってこういうのなんだろうな








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