あれからも特に俺と彼女の関係に変化はなかったけど、俺の気持ちは以前と全く違っていて、キスした時は、これで諦めよう的な感情が支配していたけど、一度ああいう事があると、もっと先まで行けるんじゃないかって気になっていた。
それで、なんとか口実を見付けて二人っきりになれないかって考えていた。
あんな機会はないかと思っていたけど、それは、そんなに遅くなくやってきた。
彼女とは前も書いたようにバイトでしか会わなかったんだけど、CDの貸し借りとかをしていて、その受け渡しをバイトでしていたんだ。
もともとは他のバイト仲間同士で貸し借りをしていたグループの中に彼女がいて、彼女とのきっかけを作りたかった俺は、彼女がバイトの女の子にCDを貸してる所に入っていって「俺にも貸してくれない?」って強引にお願いしたんだよね。
彼女は嫌な顔せずに笑って「じゃあ◯◯ちゃんのあとね!」って言ってくれた。
それから時々貸し借りがあって、俺も彼女の趣味を聞いて好きそうなのを貸したりしていた。
当時は、そこから何か発展があるのを期待していたんだけど結局何もなかった。
でも今なら、これは「使える」と思った。
「ごめん」って言ったら「今度でいいよ」って言ってくれた。
でも今度で良くないのを俺は知っていて。
そのCDは次に貸す人(A)の予定が決まっていたんだ。
だから俺がその日に返さないと、Aに貸す予定が狂ってしまうんだよね。
そうすると、Aに断らないといけないんだけど、もともとAの方が俺より先に彼女に頼んでいたんだ。
だけど、たまたま彼女がバイトでAに会う機会がなくて、それまでに返せばいいんじゃない?って事で俺が借りていたから彼女としては、俺に貸しているからっていう理由ではAに断りづらいものがあった。
その辺の事情を知っていた俺は「悪いけどバイト終わったらウチに寄ってくれない?」って誘った。
彼女も、そういうならと了解した。
で、その日のバイト終わりにバラバラに帰る振りして彼女には家に来てもらった。
せっかくだからお茶でも・・・と言って座らせ話を絶やさないようにして前回と同じ流れ。
抱きしめて押し倒してキス。
やらせて→無理→じゃあ口で・・・ってなったけど、今日は最初嫌がった。
押さえ込んでいたから「じゃあ、こっちでもいいけど」ってスカートの下から太腿を触っていくと、その手を押さえながら「わかったから」としぶしぶ了解してくれた。
この前と同じベッドの端に座ってフェラ開始。
彼女は正座して俺の足の間へ。
前回と同じ流れだからお互いスムーズにいった。
教えた通りに最初は全体を舐めてから咥えていく。
なんかフェラ講習の復習をしているみたいな気になった。
そう考えたら新しい事も覚えていかないとな、と思って「下も舐めてよ」って言った。
「下ってこの辺?」
って根元の方を舐めてくる。
裏側を中心にベロベロしてきた。
唾液が出ているから、これはこれで気持ちいいのだが本当の希望は違う場所だ。
「違う違う。こっち」
チンコを引っ張り上げるようにして玉を上の方に持ってきた。
俺が若干ベッドの上で仰け反る感じで彼女の目の前に袋が来るようにした。
そしたら彼女は「ここ?」って目をして舐め始める。
下から玉を持ち上げるようにしてレロレロしてきた。
唇が柔らかいのと舌の面積が広いので気持ちよさがすごい。
「うまいよ・・・・・うん、そうそう・・・もっと全体を・・・いいねぇ」
褒めながら髪をサワサワ。
「ンフッ・・・そう?・・・」
少し嬉しそうにペロペロペロペロ。
「すっげぇ気持ちいい。ミホちゃんうまいよ」
多少お世辞の部分もあったけど二回目にしては相当上手いと思った。
玉も裏側っていうか根元っていうか、その辺りを擦るように舐めてくるんだよね。
その度にビリビリと電流みたいな快感が走ってきた。
気付いたら我慢汁がダラダラ流れていてそのまま彼女の舐めている袋の方まで届きそうな感じだった。
それからまた咥えてもらう。
基本的に彼女は言われないと動かないんだけど、それは逆に言えば、ほっとくとずっと同じ事をやっているっていう事で、一度「玉舐めて」って言えば延々と玉を舐めているんだよね。
そういうところは素直って言うのかな、やりやすかった。
で、流れ出した我慢汁を下から舐め取ってきてもらって咥えてもらう。
前にやられたカリ攻めがさらに上手くなった感じがした。
引き上げる時にエラをキュッってするんだけど、今日はキュッキュキュッって感じでかなりエラに引っかけてくるように攻めてきた。
それが気持ちよすぎて「うぁぁぁ・・・」って思わず声をあげてしまった。
彼女はそれを聞いて少し笑ったみたいに見えた。
そして、さらに重点的にカリ締めを続けてくる。
より深く、より締め付けてきた。
そんな感じだから俺はさっき以上に我慢汁が出ているのを感じた。
彼女に咥えられているから、実際どれくらい出ているのかわからないが、体感的にはかなりの量が出ている気がした。
チンコがずっとビクビクしているから先走りというより三分の一くらい出ていたのかもしれない。
それを彼女は裏筋に舌を当てながら引き上げるたびに舐めとっているのだろう。
時々舌を先っぽに被せる感じで舐め回してきた。
もう限界が近いと感じた俺は、さっきのカリ締めをリクエストした。
彼女は頷いて、カリ攻めをしながら吸いつきを増してくるようにしてきた。
「んっ・・・んっ・・・んっ・・・」
咥えながらの上下動もさっきよりリズミカルになってきている。
移動を小刻みにしてその分上下動を速くしている感じだ。
明らかに彼女のフェラは上達していた。
それまでなんとか我慢していたけど、ついに限界が来た。
髪を撫でながら発射の為の精液がせり上がってくるのを感じた。
「いく」って言うと口を離されそうな気がしたから黙って彼女の口内に発射!
「んっ・・・んっ・・・・・ん?ん、・・・んんんっ・・・んーんーんー・・・」
イッタ瞬間、驚いて彼女は口を離そうとしたが首をがっちり押さえて離さない。
ドクッ、ドクッ・・・ドックン、ドッックン・・・。
吐き出した精液が彼女の口に流れ込んでいくのがわかる。
結構出たと思ったのにチンコはずっとビクビクしていてなかなか治まらなかった。
「んふ、んーんー・・・・・ふー、ふー・・・」
いつまで経っても俺が首を離さないから彼女は懸命に鼻呼吸していた。
少し苦しそうで申し訳なかった。
でも、ビクビクしながら精液を吐き出している亀頭を温かい口内で締め付けられてるから気持ちよくって離したくても離せないって状況だった。
快感に身を委ねてボーッとしていたら、やっと放出も治まってきたから、ゆっくりと押さえつけている手の力を抜いていった。
そうしたら彼女はそっと首を上げていく。
最後にチュッと小さな音がしてやっとチンコから解放されたんだけど、少し潤んだ目で上目遣いに俺を見てきた。
捨てられた子犬みたいだ。
きっと出されたものをどうしたらいいのかわからないのだろう。
少し意地悪をして、どうした?って顔をしたら彼女は「んーんー」って言いながら膨らんだ頬を指差した。
で、ベッド脇にあったボックスティッシュを渡すと急いで何枚か取って重ねてから、その中に吐き出した。
(飲んで欲しかったなぁ)
なんて思いながらその光景を見ていた。
「ちょっとーー、びっくりしたんだけど!」
口に出された精液をティッシュに出すと怒ったような目をして彼女は言った。
「なんか、すごい出たし」
そこからいつものフォロー開始。
気持ちよすぎて急に出ちゃったとか、ミホちゃんのフェラは最高だよとか、思いつく限りの言葉を並べる。
会心の射精が出来たのだからこれくらいのサービスは気にならない。
彼女にしてみたら、俺に悪意がないというので仕方ないな、って思うのと自分のフェラが褒められている=自分が褒められているって変換されて、次第に怒る気がなくなってくるらしい。
後になってチラッとそんな話を聞いた。
それから俺のを拭いたり彼女はうがいをしたりして後始末が終わるとCDを渡した。
気を遣って「そこまで送ろうか」って訊いたら断られた。
そして、時間を気にしながらチャリで走り去る彼女を見送ってから部屋に戻った。
一度で終わってしまうと、それっきりになる事も、二度目があれば三度目も起こりやすくなる・・・って事を、その頃の俺は実感していた。
あれから何日も経たない内に三度目のチャンスがやって来たからだ。
二回目のフェラから一週間後くらい。
もう夏休みも終盤に入っていた頃だ。
バイトで彼女と話している時に宿題の話になった。
彼女は高校生だから宿題って言うより課題なんだけど、指定された課題を夏休み明けに提出しなければいけない教科が幾つかあるらしかった。
その辺は担当教師によって決まるから全教科ではないし課題も大変なものじゃないらしいから時間はかからないものが多いみたいだったが、詳しく話を聞いてみたら高校生だと一日、二日じゃ仕上がらないだろうってものもあって、単純にさらさらっと終わるわけではないのはわかった。
で、夏休みの終盤だったから、その課題のほとんどを彼女は終わらせていたんだけど、一つだけ残しているのがあって、それがメチャメチャやる気が起きないって話になった。
聞くと、日本史の課題で、指定された何人かの人物のうち一人を選んで、その功績についてレポートを書け、というものだった。
それも指定の人物は、藤原道長とか織田信長とかの中世から近代にかけての大御所クラスでマイナーな人物はいない。
これって大変か?って思ったけど、彼女は女子の大多数に漏れず歴史関係が苦手のようだ。
「それってそんなに大変?」
「そういうわけじゃないんだけど・・・」
「学校かどっかの図書館とかで資料を写せばいいんじゃないの?」
「そうなんだけどさ・・・」
彼女としては本来そうしたいらしいんだけど、どうやら学校の図書館の資料は量が限られているらしく、それを写せば他人と似た内容になってしまい、丸写しなのが即効でばれてしまうのが心配なんだそうだ。
で、最悪は、そうしようと思っているんだけど、何かいい案がないか・・・って今まで課題を放置していた、という事らしい。
そこで、また俺は「チャンスだ!」と思った。
前期に日本史概論の授業を取っていた俺は、室町~安土桃山時代くらいのだったら資料が家にあるって話をした。
大学図書館の資料をコピーしたものと俺の書いたレポートがメインだったが指定の人物を何人かカバーしているはずだった。
逆に、彼女の課題自体が一般的なレベルのものを要求されているから俺の資料だと内容がディープ過ぎやしないかって事の方が心配だった。
それで「家においでよ」って言った。
「えーーー・・・」って言った後しばらく考えて「ぜったい変なことしない?」
「しないよー。課題やるんでしょ?」
(嘘です。やる気満々です。ごめんなさい)
心の中で今から謝っていた。
「ちょっと考えさせて」ってその日は終わったんだけど、次にバイトで会った時、「やっぱりお願いしていい?」って言ってきた。
期日が迫っているのもあったんだろうね。
それで、お互い休みの日に俺の家に来るってなって、それが日曜って決まった。
夏休みで学校がないから他の日でもよかったんだけど、土曜にバイトが一緒だから、その時に細かい予定を詰めて次の日に会うって感じがいいんじゃない?という事でお互いの意見が合った。
バイト以外の日に彼女に会うのはこれが初めてだったから正直緊張した。
部屋も掃除したし迎え入れ体勢は万全だ。
昼過ぎに彼女が来た。
薄いイエロー地のTシャツに黒のジーンズ。
肩から鞄を提げていた。
チャリで来たらしい。
冷たい麦茶を出して彼女をテーブルに座らせた。
俺の部屋は六畳のリビング兼寝室とキッチン、洗面浴室っていう作りのアパート。
一階の奥の部屋だった。
リビングには前回からお世話になっているベッドと小さなテーブル。
テーブルにはパソコンが置かれていた。
あとは服とかの収納、本とかの収納棚って感じ。
テーブルは脚の短いタイプでフローリングの上にクッションを敷いて座る感じだった。
で、彼女を座らせたあと、パソコンの電源を入れて、本の収納棚から資料のコピーを探し出して開いて見せた。
そして、ワードを開いて、これが俺の書いたレポート、これが資料のコピーって説明していった。
彼女は俺の説明にうん、うん、と頷いていて鞄から出したレポート用紙に熱心にあれこれ書いていった。
それからしばらくは彼女の時間。
一人の世界に入って一心不乱に何か書いていった。
書き方が雑だったからとりあえず下書きにしておいて、あとで帰ってから清書するのだろうなって思った。
俺は邪魔にならないように雑誌とか見てた。
パソコン使えないからネットも見られないし。
彼女は時々、俺の方を向いて、「ねぇ、これってどういうこと?」ってわからない所を質問してきた。
その度に色々説明してあげた。
少し経つと読むものもなくなってきて雑誌を見ている振りをしながら彼女を観察していた。
改めて見てみると、いい体してるんだよね。
中学の時、何かスポーツしてたのかな。
なんか、こう全体的に引き締まっている感じ。
だから、細いって感じじゃないんだけど肌の張りがあってキメが細かくて健康的な感じがするんだよね。
何回か触ってるからわかるんだけど、太腿はスベスベしてるし胸も弾力満点で揉みごたえがある。
そんな事を思い出しながら後ろを通ったりする時、Tシャツの隙間から胸の谷間を覗こうとしたりしていた。
上から見ると半分くらい谷間が見える。
(ふっくらしてて柔らかそうだなぁ)
彼女の胸はあまり大きくない。
たぶんCカップくらいじゃないだろうか?
だけどウェストが細いから大きく見える印象があった。
あと、張りがある感じでパンッとしてるみたいに見える。
そんな事を考えていたら、脇の下から手を伸ばして鷲掴みにしたい欲求が湧いてきた。
モミモミモミモミ・・・って。
それに相変わらずいい匂いがする。
香水なのかな。
シャンプーなのかな。
よくわからない。
狭い場所だから余計に匂いが充満していて、部屋全体が甘い匂いに染まっていくのがわかった。
そんな状況で、色々な思いが湧いてきたけど、かろうじて欲望を押さえ込んだ。
結局、二時間くらいしたら、終わったらしい。
彼女は俺の方を見て「ありがとう」って言った。
資料のコピーを返そうとしてきたけど、あげてしまった。
その頃には四時近くになっていたからお互い「お腹すいたね」って感じになっていて相談の結果、駅とは反対方向にあるスーパーまで歩いて買い物。
日曜だし場所柄、知り合いに会う事もないだろう。
なんとなくデート気分。
「見てみてー、こんなパンあるよー」
「このプリンおいしそー」
彼女もカゴを片手に一々商品を取り上げて何となく楽しそう。
結局、パンとか惣菜とかを買ってきた。
で、部屋に戻って俺がコーヒーを淹れて買ってきたものを広げる。
テーブルが狭かったせいか載り切らなくて溢れそうだった。
買ってきた物は初めてのものが多かったけど、どれも大体美味しくて彼女も満足そうにしていた。
「おいしいね」
「うん」
笑顔の彼女。
そして、買ってきたものを大体片付けて、最後に残ったコーヒーを飲みながら、ここからどうやってエロイ方向にもっていこうなんてぼんやりと考えていた。
だけど、なんとなく彼女の楽しそうな顔とか嬉しそうな仕草とかを見ていたら、この前みたいに無理矢理っていう感じにいけないって気になってきた。
確かに彼女の体は魅力的なんだけど、今日は俺もなんかプチ恋人気分みたいなのを味わえたし、これでいいんじゃないかって思い始めた。
こうして二人だけで話していると最初の公園の時みたいなドキドキした感じ、緊張した思いが甦ってくる。
それもやりたいって感じのドキドキじゃないから下半身は静かなものだった。
(・・・あー、やっぱりこの子の事好きなんだなぁ)
今度は、盗み見じゃなく正面から彼女と対面していたから余計に動悸が激しくなった気がした。
そんなわけで、ダラダラしながら、
「もっとコーヒー飲む?」
「うん!」
なんてやりとりと、バイト仲間の話とか極めて健全な話を続けながら時間が過ぎていった。
二杯目のコーヒーを飲み終わったところで、彼女が「そろそろ帰るね」って言い出した。
手際よく筆記用具とかレポート用紙とか持ってきたものを鞄にしまって俺のあげたコピーも一緒にしまう。
立ち上がって玄関まで行って、「そこまで送ろうか?」って訊くと「ここでいいよ」と首を振った。
そして「今日はありがとね」って微笑んで出て行こうとしたら一度立ち止まって振り返った。
忘れ物かな?って思って部屋の方を振り向くと、それらしいものは見当たらなくて不思議そうに彼女を見返すと恥ずかしそうに俺に言った。
「・・・今日は何もしないんだね」
何とも言えずに戸惑っていると、「ちょっと見直したかも」と言うなり急いで鞄を肩に掛け直してドアノブを掴むと「じゃあまたお店でね」って言って出て行った。
出て行く時、ドアが閉まるまでの間、振り返ったジーンズに包まれた彼女のお尻が眩しく見えた。
そのプリプリしたケツを見た時、(やって良かったのかなぁ)なんて少し勿体無いような後悔に近い気持ちが湧いてきて、それから一時間くらいはあれこれと悩んでいた。